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2015年7月28日火曜日

Windows版Thunderbird38.1でMuttatorを使う

下記の手順で、Windows版Thunderbird 38.1でMuttatorが動いたのでメモ。
2015年7月28日現在、MozillaのサイトからはMuttator 1.2しか落とせない。ところが、Githubから1.3のソースが入手できるので、これをmakeしてxpiを出力すればよいという話。
Windows環境でのmakeには、Cygwinを使った。また、Githubからソースを入手するためにGitも必要。というわけで、下記手順の前提として、CygwinとGitをインストールしておく必要がある。
Githubからソースを入手
Git Bashにて以下を実行。
$ git clone https://github.com/vimperator/vimperator-labs.git
Cloning into 'vimperator-labs'...
remote: Counting objects: 31911, done.
remote: Total 31911 (delta 0), reused 0 (delta 0), pack-reused 31911R
Receiving objects: 100% (31911/31911), 6.85 MiB | 180 KiB/s, done.

Resolving deltas: 100% (23822/23822), done.
Checking out files: 100% (181/181), done.
Cygwinでmake
Cygwinにて以下を実行。
※Git Bashの~(ホームディレクトリ)はC:\Users\<username>なので、そこに移動してからmakeを実行する。下記の例では、<username>は"dsp74118"。
$ cd /cygdrive/c/Users/dsp74118/
$ cd vimperator-labs/
$ cd muttator/
$ make xpi
Building XPI...
Including en-US documentation
Including ja documentation
Replacing ###VERSION### and ###DATE### tags
Packaging up muttator-1.3.xpi
SUCCESS: ../downloads/muttator-1.3.xpi
$ cd ../downloads/
$ ls
muttator-1.3.xpi
出力されたxpiファイルを、Thunderbirdのアドオンマネージャ画面にドラッグ&ドロップすればOK。

2015年6月14日日曜日

読書メモ:「里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く」

訳あって『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』 (角川oneテーマ21)を読んだので、読書メモを残しておく。

里山資本主義とは、お金の循環が全てを決すると言う前提で構築された「マネー資本主義」の経済システムの横に、お金に依存しないサブシステムを再構築しておこうというもの。
例として中国山地やオーストリアにおける木質バイオマスエネルギーをはじめとする木材資源の再活用の取り組みや、脱サラして瀬戸内海でジャム屋さんを開いた人の事例が紹介されている。
これらの事例に共通しているのは、グローバル化した経済とは別次元の小規模な地域の中で、その地方に住む人たちが活き活きと暮らしながら、地域内で経済を回している姿である。

そこから、本書は意外にも「日本経済は意外と大丈夫」という結論に至る。
戦後の日本人が享受してきた経済的な反映は失われていないし、里山資本主義的な要素を取り入れていけば生活にも困らない、と。
いわく、里山資本主義は保険として安心を買う別原理であり、バイオマスエネルギーや地産地消の農作物などにより、お金が機能しなくなっても水と食料と燃料を手に入れ続けるためのバックアップシステムである、と。

所感を書けるほど本書を読み込んでいないので、読書感想文は気が向いたら別途書き起こすこととする。

最後に弁証法についてメモ(本書はマネー資本主義へのアンチテーゼである)。
弁証法
「テーゼ(定義)=1つの意見」と「アンチテーゼ(反対の定義)」の2つの意見から、新たな高次元な見識「ジンテーゼ(総合)=1つの結論」を生みだすことを「アウフヘーベン(止揚)」と呼ぶ。