午前 部下や後輩を効率よく効果的に育てる
グローバルナレッジネットワーク 田中氏タイトル通りの内容ですが、ワークショップということで、座学の時間は少なめで、隣席の人とのロールプレイが中心。
最初は、昨今の人材育成事情などの紹介。
いよいよ「新入社員が平成生まれ」という時代が到来。プロジェクトが短納期化したりして、新人のミスがプロジェクトに与える影響も大きくなり、新人のプロジェクト参加を嫌がる顧客も見られるという。そのような状況下では新人を育てにくい、と。ふむふむ。
大人の成長は70%が自分自身の経験によるもので、他者からのフィードバックや読書、研修は残り30%に過ぎないから、OJT(実務での実践)が大切。
新人教育はOJTトレーナーに任せっきりにするのではなく、周囲を巻き込んでよってたかって人を育てるほうがよい。これは実感アリ。OJTトレーナーとしか話をしないのじゃ、刺激やお手本が少なすぎるよね。
ここからはロールプレイをしながら、具体的な成長支援テクニックの紹介。
部下を高い目標に挑戦させるには、目的、期待、支援の3つを伝えるのがポイント。
部下と話すときは積極的傾聴を。
褒める時は、具体的に何が良かったか褒めて、今後への期待も述べる。できて当たり前レベルのことも口に出して褒める。
叱る時は①褒めて、②改善点を指摘して、③励ますのサンドイッチ方式がよい。
セッションを受けながら、「普段気をつけているつもりでも、実はできてない」と気づかされたことが多い。
例えば傾聴。自分が忙しくて余裕がないと、ついつい部下の話を聞きながらキーボード叩いたりしちゃうけど、これってやっぱりNG。んで隣席の人と話したのは、
・忙しい時に話しかけられたら、相手も急ぎかもしれないので、まず緊急度を聞く
・緊急であれば、自分の手を止めて話を聞く
・緊急度が低ければ、「メール1本だけ打たせて!」てな感じで自分の仕事のキリがよくなるところまで待ってもらい、それからちゃんと話を聞く
てな感じがいいんじゃね? てこと。(社会人としては常識だけど、自省する良い機会になった)
叱る時の「サンドイッチ方式」は、メールで叱る時は気をつけてたけど、口頭で叱る時にはできてない気がする。意識しておかないと。
ロールプレイの相手役となった隣席の人にも恵まれて、楽しく、そして気づきの多いセッションであった。
午後 The Art of Agile Project Manager
永和システムマネジメント 市谷氏アジャイル開発のプロジェクト運営の実際のところを紹介。
詳しくメモったけど、本稿ではではキーワードを書き留めるだけにしておく。
アジャイルとは? イテレーティブかつインクリメンタルな開発手法である。
アジャイルプロジェクトを運営するためのツールとして、以下のようなものがある。(挙げた以外にも色々)
- トレードオフスライダー
- インセプションデッキ
- ユーザーストーリー
- エレベーターピッチ
- ユーザーストーリーマッピング
- セットベース開発
大規模開発へのAgile適用事例はまだまだ少ないが、大規模に適用させるためのアイデアとしてはScrum of scrum、Leanの活用、といったものが挙がっている。
Agile開発の契約形態は、一括請負が難しいので準委任になることが多いが、これだと成果物や目的がはっきりしない。永和システムマネジメントでは「価値創造契約」というものを提唱していて、これは要するにベンダーがシステムの著作権を保持しておき、月額使用料の形でユーザに提供する形態である。(SaaSもどき)
アジャイルプロジェクトマネージャは、
- チーム運営を阻害する障害を取り除く
- プロジェクトの着地点を計画し続ける
価値創造契約は、スクラッチ開発の業務システムを月額使用料で提供するという新しい契約の形だけど、今こうしてブログにまとめていると、実は分からないことだらけだ。
- アジャイル案件って、明確に開発内容や規模が決まっていないまま始まると思うけど、どうやって月額料金を見積もるのか?
- 月額料金の妥当性を、どうやって顧客に説明するのか? そもそも妥当性なんてあるのか?
- 何年で元を取れるように月額を設定するのか。また、元を取る前に顧客が「使うのやーめた」といって解約したら丸損だと思うが、そのリスクはどう考えるのか。(2年縛りみたいにするの?)
以上レポっす。チラシの裏すんません。
ちなみに来年は9月ではなく11月開催だそうな。会場の都合?
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