今頃 Exchange 2007 の情報かい、という感じで需要ないと思われるが記録を残しておく。
3ノードクラスタの動作確認で問題発生
Exchange 2007のメールボックスサーバーの高可用性構成には "ローカル連続レプリケーション (lcr)", "クラスタ連続レプリケーション (ccr)", "スタンバイ連続レプリケーション (scr)", "シングルコピークラスタ (scc)" の4種類がある。高可用性: Exchange 2007 ヘルプ
今回担当したシステムでは、昔ながらの共有ディスク構成である scc を選択。ベストの選択かどうかはともかく、ディスクサイズ節約という観点では、scc 以外の選択肢は無いので。
サイジングの結果、Active-Active-Passive の3ノード構成になった。
3ノードって滅多に無いので、この時点でやや不安ではあった。
で、メールボックスを新規作成する試験を実施したところ、見慣れぬエラーが発生。
サーバー <servername> 上のプロキシの生成プログラム DLL が見つからないか、初期化に失敗しました。現在の受信者のプロキシ アドレスを計算できません。すべてのプロキシ アドレス生成プログラム DLL が対象となるサーバーにインストールされていることを確認してください。
2007 の既知の不具合だった
調査したところ、すぐに下記の情報に行き着いた。シングル コピー クラスタのインストール: Exchange 2007 ヘルプ
複数のクラスタ化メールボックス サーバーが存在する SCC では、フェールオーバー クラスタにインストールされている 2 番目以降のクラスタ化メールボックス サーバーに新しいメールボックスを作成できないという、既知の問題があります。
なんで既に枯れてる 2007 にこんなしょぼいバグが残ってるんだ。その対処方法は下記ページに書かれている。
Exchange 2007 シングル コピー クラスタ (SCC) の 2 台目以降のクラスタ化メールボックス サーバー (CMS) 上でメールボックス作成を有効にする方法
このページによると、どうやら、AD内に本来自動的に作られるべき "Microsoft MTA" オブジェクトが、クラスタの2番目以降のサーバでは作られないので、手作業で作ってくれということのようである。さっきのエラーメッセージの「プロキシの生成プログラムDLL」って、全然関係ないじゃん。Microsoft 製品のエラーメッセージは相変わらずアレだ。
というわけで、上記ページの手順に従って Microsoft MTA オブジェクトを作成して本件は解決した。
今後 Exchange 2007 で3ノード以上の scc を組む人の参考になれば幸いである。そんな人いないか。
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