この手を使えば、OtixoとかDropDavとかの有料サービスを使わなくても、DropboxにWebDAV経由でアクセスできる。
WebDAVの何がイイかって、普通のDropboxクライアントアプリと違ってPCのローカルにファイルが残らないし、Proxyだって超えられちゃう。
Windows7ならWebDAVをネットワークドライブとしてマウントできるので、使い勝手もローカルフォルダと同じ。こいつぁすげえ。
早速、手持ちのCentOSサーバでやってみた。
LinuxのCLI版Dropboxクライアントを入れる
CLI版Dropboxはユーザー単位でインストールする仕様である。 Dropbox をダウンロード - Dropbox に従いインストールする。ちなみに今回は32bit。$ wget https: //www .dropbox.com /download ?dl=packages /dropbox .py $ chmod +x dropbox.py $ mv dropbox.py /usr/bin/ |
chkconfigで自動起動をonにする。
$ chkconfig --add dropbox $ chkconfig --list dropbox dropbox 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off |
$ service dropbox start dropboxd を起動中 [ OK ] |
設定は、Dropboxクライアントが動いている状態で、ユーザー毎に行う。設定内容は~/.dropboxの下のDBに書き込まれている模様(暗号化されててDBの中は見れない)。
$ dropbox.py lansync n |
Dropbox同期ディレクトリを、WebDAV用ディレクトリに移す
WebDAV化する前に少し下準備をする。CLI版のDropboxクライアントは、ユーザーホーム(~/)の下にDropboxというディレクトリを作って、そこがDropboxサーバと同期する仕様になっている。
これではWebDAV化するには色々と不都合なので、WebDAV用ディレクトリ配下に移すこととする。
今回は、/data/webdav/ ディレクトリをWebDAVとして公開し、その配下にユーザー別のディレクトリを、さらにその配下にDropboxディレクトリを作る方針とした。
例えば、dsp74118ユーザのDropbox同期ディレクトリは、/data/webdav/dsp74118/Dropbox/ となる。
Linux版で同期ディレクトリの場所を変える方法はいくつかあるようだが、ひとまず単純にシンボリックリンクを使う方法を採用。
Dropboxクライアントを止めた状態で~/Dropboxを/data/webdav/dsp74118 に移動させ、ユーザーホームからシンボリックリンクを張ってやる。
$ service dropbox stop dropboxd を停止中 [ OK ] $ mkdir -p /data/webdav/dsp74118 $ mv /home/dsp74118/Dropbox /data/webdav/dsp74118/ $ ln -s /data/webdav/dsp74118/Dropbox /home/dsp74118/ $ service dropbox start dropboxd を起動中 [ OK ] |
$ chown -R dsp74118:apache /data/webdav/dsp74118 $ chmod -R 770 /data/webdav/dsp74118 |
ApacheでWebDAVを動かす
ではいよいよWebDAVを動かす。 今回はポートベースのバーチャルホストでWebDAVを動かすことにした。httpd.confに↓みたいに書いて
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 | (snip) LoadModule dav_module modules/mod_dav.so LoadModule dav_fs_module modules/mod_dav_fs.so (snip) <VirtualHost *:30080> ServerName hogedav DocumentRoot /data/webdav <Directory /data/webdav> DAV on </Directory> </VirtualHost> (snip) |
$ service httpd restart |
早速試してみる
では、WindowsマシンにてWebDAVなDropboxを体験してみる。 まずはネットワークドライブとしてマウントする。
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Figure.1 WebDAVをネットワークドライブとしてマウント |
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Figure.2 WebDAV内のDropboxフォルダ |
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Figure.3 中身はバッチリDropboxと同期されている |
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Figure.4 テストファイルを作成 |
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Figure.5 テストファイルをWeb UIで確認 |
まとめ
それほど手間もかからず、DropboxがWebDAVストレージになった。うーん便利。あ、実際に使う時は、https化とアクセス制御は絶対にやってください。でないとDropbox内のファイルが世間にフルオープンになっちゃうので。
まあ、ライバルのSkyDriveは元からWebDAVが使えたりするんだけど…。
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