訳あって『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』 (角川oneテーマ21)を読んだので、読書メモを残しておく。
里山資本主義とは、お金の循環が全てを決すると言う前提で構築された「マネー資本主義」の経済システムの横に、お金に依存しないサブシステムを再構築しておこうというもの。
例として中国山地やオーストリアにおける木質バイオマスエネルギーをはじめとする木材資源の再活用の取り組みや、脱サラして瀬戸内海でジャム屋さんを開いた人の事例が紹介されている。
これらの事例に共通しているのは、グローバル化した経済とは別次元の小規模な地域の中で、その地方に住む人たちが活き活きと暮らしながら、地域内で経済を回している姿である。
そこから、本書は意外にも「日本経済は意外と大丈夫」という結論に至る。
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