2012年1月13日金曜日

Subversionでエロいファイルを隠蔽する

少し前にtwitterで「エロいファイルをバージョン管理システムで管理する(他人の目から隠す)」的なツイートを見かけたので、Subversionで実践してみた。
とにかく手軽に実践するため、1台のPCにSubversionサーバとクライアントの両方を導入する。検証に使った環境はWindows7 Ultimate x64。
VisualSVNを導入
まずはバージョン管理システムを立てなければ始まらない。自宅で個人で使うので、お手軽さを重視し、Windows上に簡単に導入できるVisualSVN Serverをチョイス。
TortoiseSVNを導入
Subversionサーバが立ったら、次はクライアント。これも手軽に使えるTortoiseSVNでいいかな。
ちなみに私は"あふ"使いなので、あふとTortoiseSVNの連携は色々いじりたいところだけど、今回は検証目的なので後回し。この先のスクリーンショットは"あふ"だけど、右クリックメニューしか使ってないので、エクスプローラでも操作は変わらないはず。
リポジトリを作る
とりあえず、VisualSVN Server上でリポジトリを作る。
Figure.1 Repositoriesを右クリックし、Repositoryを新規作成
Figure.2 リポジトリ名を入力
プロジェクトフォルダを作る
リポジトリができたので、その配下に、エロ動画隠蔽という壮大な目的のためのプロジェクトフォルダを作成する。名前は"secure"にしてみた。

Figure.3 プロジェクトフォルダを作成
Figure.4 名前は"secure"
完成。
Figure.5 プロジェクトフォルダができたところ
ローカルの作業フォルダにチェックアウトする
プロジェクトフォルダをローカル(といっても、今回は同一PC上なんだけど…)にチェックアウトする。
今回はS:\workspaceというフォルダの下に作業フォルダ"secure"を作成し、そこにチェックアウトすることにした。このとき、trunkをチェックアウトするのがミソ。
Figure.6 作業用フォルダへのチェックアウト
Figure.7 リポジトリのURLを入力
Figure.8 チェックアウト完了
エロファイル隠蔽のためのダミーファイルを作成し、チェックインする
そろそろ作業内容が具体的になってきてワクワクしてきた。作業フォルダ内にダミーファイルを作成し、コミットする。(Add→Commitの順)
まず、Addする。
Figure.9 ダミーファイルをAdd
Addするとアイコンに青十字マークがつくので、Commitする。
Figure.10 ダミーファイルをコミットする
Figure.11 コミット画面。OKを押すだけ
Figure.12 コミット完了
コミットが終わると緑チェックマークが付く。ダミーファイルのサイズは4バイトなので覚えておいて!
Figure.13 コミット完了後、TortoiseSVNが緑チェックをつける
エロファイルを格納するため、ブランチを作成する
次にブランチを作成する。v1というパスにした。
Figure.14 作業フォルダでBranch/Tagを選択
Figure.15 "To Path:"にブランチのパス(今回は/secure/branches/v1)を入力
Figure.16 ブランチできた
ブランチv1を作り終えたところで、VisualSVN上ではこのように見える。
Figure.17 Subversion上でのファイル構造
作業フォルダをブランチにスイッチする(切り替える)
今作ったブランチに切り替えてみる。
Figure.18 作業フォルダでSwitchを選択
Figure.19 先ほど作成したブランチのパスをプルダウンで選択
Figure.20 切り替え完了
ブランチにエロファイルをコミットする
いよいよ運用開始が近づいてきてドキがムネムネする。現在、作業フォルダはブランチに切り替わっているので、エロファイルを置いてサーバにコミットしてみたい。※ちなみにエロファイルの中身はここでは見せられません。
作業フォルダにエロファイルを置く。
Figure.21 エロファイルを格納
ダミーファイルを消す。
Figure.22 ダミーファイルの削除
エロファイルのファイル名を、ダミーファイルのそれにリネームする。
Figure.23 エロファイルのリネーム
コミットする。
Figure.24 エロファイルのコミット
Figure.25 コミット画面
Figure.26 コミット完了
コミットが終わったので、アイコンが緑色チェックに。
Figure.27 エロファイルのコミット後
再度トランクに切り替えて隠蔽完了
エロファイルはブランチにコミットされた。トランクに切り替えれば、再びダミーファイルが姿を表すはずだ。
Figure.28 作業フォルダでSwitchを選択
Figure.29 プルダウンでトランクのパスを選択
Figure.30 切り替え完了
4バイトのダミーファイルが帰ってきた! おかえり!

以後、エロファイルを見たいときは/branch/v1に切り替え、見終わったら/trunkに切り替えるという運用をすればよい。エロファイルの拡張子が"txt"になってるので、見たい時に適宜拡張子を書き換えるか、ファイルタイプを自動判別するビューア、プレイヤーを使うとよい。

…というわけで、Subversionがエロファイルの隠蔽に使えることが実証され、その手順を確立することに成功したが、以下のような懸念があることを最後に述べておきたい。
  • ブランチに切り替えるたびに毎回Subversionサーバからエロファイルをダウンロードするので、何百GB~何TBもエロファイルを溜め込んでいる人にとっては実運用に堪えないかもしれない(小さいプロジェクトフォルダをたくさん作ればいいのかな)。
  • 嫁や彼女が一般人ならよいが、同業だったりすると隠蔽効果が薄れる。職場結婚の多い業界ですが。

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