Nicira社については詳細が秘密に包まれていて正体が掴みにくいが、OpenFlowにも関わっているMartin Casado氏がファウンダーの1人となって立ち上がった仮想ネットワーク専門の新興ソフトウェアベンダーであり、その製品はOpenFlowをベースとしているらしい。
が、説明を聞いた限りでは、製品の動きや思想はOpenFlowとは別物という印象。OpenFlowもNiciraもVLANからの脱却を目指しているのだと思うんだけど、その実現に向けたアプローチは全く異なる。
NiciraはどうやってVLANの代わりを果たすのか
Niciraの動作概念は下図の通り。先日、NTTがNiciraを使った遠隔ライブマイグレーションの実験に成功しているが、その時に出てきた資料よりは上の図の方が多少分かりやすいのではないかと思う。手前味噌ながら。
で、そのトンネルは、Open vSwitch上に作成される論理L2スイッチ(Logical Switch)の間で作成される。
Logical Switch間で張るトンネルは、GREか、それを拡張(?)したSTT(?)とかいうプロトコルらしいのだが、ググっても出てこないし、恥ずかしながら詳細が良く分かっていない。
ライブマイグレーション対応
論理L2スイッチは、L2スイッチなのでMACアドレステーブルを持っている。そして、仮想マシンのライブマイグレーションが発生した場合、それを瞬時に(?)検知してMACアドレステーブルを更新する。(←ここ、自信ないです。有識者のコメント求む)Niciraはデータプレーンとコントロールプレーンが分離しており、MACアドレステーブルの更新といった情報は、コントロールプレーンを使って各Open vSwitchに伝達されるとのこと。
OpenFlowとの決定的な違い
NiciraがOpenFlowと比べて(現時点で)持っているアドバンテージは、「専用のハードウェアを必要としない」ということだと思う。OpenFlowは対応コントローラとスイッチが必要だが、NiciraはHypervisor上のOpen vSwitchさえあれば動作するので、既存のレガシーなネットワークをそのまま利用することができる。以上
実際に触ったわけではなく、1時間程度話を聞いただけの情報をベースに記事を書いてますので、間違いなどありましたらご容赦ください(ご指摘待っています)。
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