2012年6月14日木曜日

Outlookの階層型アドレス帳が遅かったら、他サイトのADと通信しているのが原因かも。

階層型アドレス帳がクソ重い
本拠地にExchange Server 2007がある環境で、遠隔サイトより「Outlook2007で階層型アドレス帳を使うと、ちょお遅いんですけど」という申告があった。ツリーを展開するだけで数十秒固まるという深刻な状況とのこと。
(ちなみに遠隔サイトにもドメインコントローラは存在する)。

パケットを取ったりして調査した結果、遠隔サイトのOutlook2007にて階層型アドレス帳を操作すると、自サイトのドメインコントローラではなく本拠地のドメインコントローラ(グローバルカタログ=GC)に対して通信を行っていることが判明した。

Figure.1 デフォルト設定では、Outlookは本拠地のGCと通信する

Microsoftのサイトにも情報があった。該当するKBはこちら。
How to configure Outlook to a specific global catalog server or to the closest global catalog server
※日本語サイトは自動翻訳が腐っているので英語サイトをどうぞ。

こうなってしまう原因は、Outlookが「Exchange で使用中のグローバル カタログ サーバー」に対して通信を行うためと思われる。
※Exchange管理コンソールの「サーバーの構成」で適当なサーバを選び、プロパティの「システム設定」タブで確認可能。
どうすれば早くなるのか
上述のKBに回答がある。方法は2つ。
  1. クライアントに最も近いGCを参照させる
  2. クライアントが参照するGCを固定する

1.のほうがベターだと思う。
必要な作業は、クライアントに以下のレジストリキーを作成し、値を設定するだけ。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Exchange\Exchange Provider\Closest GC
(REG_DWORD)
値: 0x00000001
たったこれだけで、Outlookは自サイトのGCと通信するようになる。

Figure.2 レジストリキーClosest GC設定後

Outlookと自サイトのドメコンは、ズッ友だょ……!!


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