2019年9月9日月曜日

PMシンポジウム2019参加レポート

2019/9/5~9/6の2日間、恒例のPMシンポジウムに参加してきたので、いつものように(近年ずっとサボってましたが)レポートします。
9/5 基調講演1
好き嫌いの復権
一橋大学教授 楠木 建氏
もはやお馴染み感もある楠木教授。PMシンポジウムでの講演も常連になりつつあるが、実は私の所属企業の社内イベントにもお越しいただいて講演していただいたことがある(私はその時は地方勤務でしたので受講できなかったが)。
今回は「好き嫌いの復権」というタイトル。現代のビジネスにおいては「良し悪し」が尺度として使われ、個人の「好き嫌い」は無視される傾向があるが、楠木先生はそんな世間に警鐘を鳴らし、「好き嫌い」こそが競争戦略において重要だと説く。なぜなら、経営には「センス」が必要であり、センスの源泉は「良し悪し」よりも「好き嫌い」であるからだという。
このあたりで一流国内企業の著名な経営者の方々の面白語録が披露される。今回は全体的にアパレルネタで攻めてきており、"LifeWear"でおなじみの某社Y社長、月旅行に行く予定のM社長、某セレクトショップ運営会社のT社長などの発言が引用され、場内は笑いに包まれる。こういうユーモアで聴衆の心を一気に掴んでしまうところが楠木先生の上手いところ。
楠木先生曰く「スキルは訓練や教育で伸ばせるが、センスはそうはいかない」とのことで、これには私も同意するのだが、ではセンスとは先天的なもので、誰にも伸ばしようがないものなのか? それともどうにかして伸ばすことができるのか? センスのない自分としては、この辺りをいろいろ模索してみたいところである。

という具合で、前半は「経営=センス=好き嫌い」というお話であったが、後半は「ビジネスパーソンの仕事との向き合い方」へと話題が移っていく。趣味と仕事を区別するとき、一般的には「趣味=好き嫌い」「仕事=良し悪し」で語られるが、楠木先生は逆に「仕事こそ、好き嫌いが大切」と説く。好きな仕事なら続けられるし、努力も不要(好きなことを頑張るのは「努力」ではない、という理屈)。「負け」もないという。
(このあたりで、某週刊誌の記者が某芸能人のマンションを24時間張り込んでいた時の逸話が飛び出す。その雑誌の編集長?に「君たちはブラック企業を告発するような記事も書いているのに、自分たちの働き方こそ24時間の張り込みがあったりしてブラックではないか」と指摘したら「この仕事(=他人のスキャンダルを記事にすること)が好きなんだからいいのだ」と反論されたという。実例としてはいいんだか悪いんだか。)
この論説は、「仕事を好きになりなさい」と諭された気分であるが、これは私自身よりも後輩(特に若手)に伝えたいメッセージであった。若手にもいろいろいるので一絡げにするつもりはないのだが、自分の目の届く範囲の若手の中にも、「今の仕事を好きでやっていそうな人」と、「収入を得るために、嫌いだけど仕方なく仕事している人」の2種類がいるように思う。後者を頭ごなしに否定するつもりはないのだけど(収入を得ることがモチベーションだという米国的な考え方もあるので)、ただ、それって幸せなのかなあ? とは思う。
ちなみに自分の持論は「好きなことを仕事にする必要はないが、自分の仕事を好きになったほうがよい」である。もっというと、自分は働くのは嫌い(できれば遊んで暮らしたい)なのだが、働かないと生きていけないので仕方なく働いている。んで、どうせ働くのであれば、やってる仕事を好きになったほうが幸せだよね、という考え方で日々過ごしている。

最後に「他人の好き嫌いを尊重し、自分の好き嫌いを押し付けない」ことが成熟した社会の姿である、とのメッセージで講演は締めくくられた。ダイバーシティ<インクルージョン。

9/5 基調講演2
AI、ロボット、IoTを社会に活かす
株式会社hapi-robo st 代表取締役社長/ハウステンボス株式会社取締役CTO 富田 直美氏
富田氏は、ハウステンボスを立て直したことで有名な澤田社長の片腕ともいえる人物。その辺りを絡めて、ロボットやドローンがどうやって人を幸せにするか? というテーマで講演する…予定だったはずが、楠木教授の講演内容に引っ張られて前半がグダグダに…。(かなりアツくなってたので、可愛い性格の方だなあと感じた。御年71歳とのことだが、まだまだ若くて純粋な気持ちをお持ちのようです!)
講演終盤に"temi"というパーソナルロボット https://www.robotemi.com/ をご紹介しておられ、「これをやるのが私の夢」と語っておられた。以前、社内で新事業創出みたいな取り組みに参加させられたした時に、似たようなことを考えていたので、少し興味あり。
9/5 特別講演
行動経済学とプロジェクトマネジメント
慶應義塾大学 経済学部教授 星野 崇宏氏
今回のシンポジウムで1, 2を争うすばらしい内容だったが、講演資料がダウンロードできないので所感がうまくまとめられない(汗)。
行動経済学とは、ものすごくざっくり言うと、経済学に心理学を合わせたような学問であり、「合理的でない・利己的でない」人の行動を経済学に活かしていくことを目指す研究分野である、と理解している(違ったらすみません)。
行動経済学を突き詰めていくと、プロジェクトマネジメントにおいてプロジェクトメンバーを動かすことはもちろん、ビジネスにおいて顧客をはじめとするステークホルダーを動かす上でも必ず役立つはず! と感じた…のだが、短い講演時間中に山ほどキーワードや手法が紹介されてメモが追いつかず、いまいち整理できていない。書籍なりセミナーなりで今後も追いかけたいところである。ひとつ言えるのは、人間は案外動物的な判断基準で物事を決めている、ということか。例えば「何かをするたびに毎回ご褒美をあげてると、人はご褒美のためだけに行動するようになってしまう」などなど。
9/6 特別講演
新しい価値を生む方法論としてのForesight Creation
大阪ガス 行動観察研究所所長 松波 晴人氏
個人的に今回のシンポジウムでNo.1の講演。
"Foresight Creation"とは大阪ガス行動観察研究所がまとめた「新価値創造の方法論」であり、そこに必要とされる能力を「8つの玉」に整理した、というのが主旨。
新価値を創造するための発想を得るには、大きな母数からデータを収集して統計を取るよりも、少数のターゲットに密着して観察するほうが有効だという。この考え方には正直感心してしまった。例えば、高齢者向けの新たなサービスを考えるという取り組みにおいては、ある高齢者に1日密着してその行動を観察した。すると、その観察結果から「高齢者は何かサービスを受けたいというよりも、逆に自分が他人にサービスを提供したいと考えている」という新たな仮説に行き着き、「高齢者が他社に貢献するサービス」を検討するに至ったのだそう。
アンケートやインタビューといった手法では顕在化した(見えやすい)ニーズや機会、課題しか捉えることができないが、行動観察を行うことで新たな気付きが得られ、潜在ニーズを掘り起こすことができるというわけだ。

そして、新しい価値を作り出すにあたっては、「リフレーム」が大切だと説く。リフレームとは、それまで常識とされていた解釈やソリューションの枠組みを、新しい視点や発想で作り直すこと。
e.g.)
動物園の常識:「形態展示」→旭山動物園の「行動展示」
音楽の常識:「音質」→ウォークマンの「外で音楽を楽しむ」

この「リフレーム」が、先に挙げた「8つの玉」の1つ。他にも「統合」や「先見力」などの玉があるそうだ。

講演の後半は、いかに新しい価値を意思決定するか? という方向に話題が進む。ここがまた面白かった。
組織には、イノベーションを阻害する「3つの壁」があるという。
1. 意志決定の壁(新ビジネスがno risk high returnであることを証明しろと言われる)
2. リソースの壁(会社から「人も時間も金もないけど頑張れ」と言われる)
3. 横連携の壁(他部署に「ウチの部署は関係ございません」と突き放される)
この3つ、あるあるすぎる…。どこの会社も一緒ってことかと。
特に1.については、松波氏は「no risk high returnなビジネスは無いので、その中でいかに意志決定するかが重要」という。なにせ、イノベーションは新たな価値を生み出すものなので、どの案が成功するかを事前に目利きすることは非常に困難である。よって、案の是非を判断するにあたっては、「市場で正解かどうか」を基準とするのではなく、「個人の思い」から始めることになる(この点は楠木教授の「好き嫌い」の話にも通ずるものがある! 1日目と2日目で話がリンクした瞬間)。

続けて紹介された「イノベーションが経る3つのステップ」も必笑。
①無視される(関わってもらえない)
②怒られる(そんなもの上手くいくわけないだろうと反対される)
③「それが上手くいくことは最初から分かっていた」と言われる(手柄を横取りされる)
これまた、あるあるすぎる。

これらの「イノベーションを阻害する壁や組織文化」を解決するには、「出島」を作り、既存組織の影響を受けずに取り組むのがよいという。その出島として、行動観察研究所主導でForesight Creationの塾というか共創ラボのようなものを立ち上げ、業種問わずに参加者(参加法人?)を募る予定とのこと。そこではForesight Creationについて学べるだけでなく、そこに集まった人たちとともに実際にイノベーションを発想し(オープンイノベーションですね)、さらにはそれを実現させる場まで提供するつもりだという。これ、非常に興味がある。うちの会社からもぜひ代表者を送り込み、8つの玉を学んできてほしいし、何かを産み出してきてほしい(というか私が行きたい)。

全体を通して
今年は抜群に満足度が高い2日間であった。特に、一橋大学 楠木教授と大阪ガス 松波氏の講演が自分の中でガチッとリンクしたのが最高に気持ちいい。自分のこれからのビジネスに(そして人生に)どう取り込むか? マジで考えないとあかんな。

2019年7月11日木曜日

知らない間にBlogger上でSyntaxHighlighterが正しく動作しなくなっていたので直した

約2年間ブログを放置している間に、Bloggerがhttpsに対応したことによって、SyntaxHighlighterが動かなくなっていた。(どうも去年かららしいので、1年以上そのまま放置していたことになる。恥ずかしい。)
というわけで、SyntaxHighlighterをBloggerに安全に導入するためにあれこれした記録 | にわ会。を参考にして修正しておいた。Firebaseは初体験。

Vimperator, muttatorからcVim, Dorando keyconfig, Quick Folder Moveに乗り換えた

最近、社内SNSへの発信ばかりで、ブログ更新が完全に滞っておりましたが、久々に投稿。

私はキーボード派なので、FirefoxアドオンのVimperatorとThunderbirdアドオンのmuttatorを長年愛用していたのだけど、近年のFirefoxおよびThunderbirdの方針転換により、いずれのアドオンも動作しなくなってしまった。
以来、代用品を探していたのだけど、Vimperatorの代わりはChrome+cVim, muttatorの代わりはDorando keyconfigとQuick Folder Moveに落ち着いた。
備忘のため、現状の設定を記録しておく。

cVim
cVimは、ChromeをVimライクなキーバインドにしてくれるChrome拡張。
とはいえ、デフォルト設定だと色々気に入らないところが出てくるので、好みに合わせて設定を変えてやる必要がある。
設定方法は、拡張設定画面の「cvimrc」セクションに、vimrc風に設定を書き込んでいく形。
現状の私のcvimrcは以下の通り。
map s :tabnew google<Space>
map l nextTab
map h previousTab
map u lastClosedTab
map d closeTab
map <BS> goBack
" <C-Left>/<C-Right> move current tab position
map <C-Left> moveTabLeft
map <C-Right> moveTabRight
" Yank current selected word and search it
map <C-g> :execute vP<CR>
" quickmark t (xxx system) : Type "got" to open
let qmark t = ["https://example.com"]

少し解説。
s入力したキーワードをGoogleで検索
h, lタブの移動
u最後に閉じたタブを開き直す
dタブを閉じる
Ctrl+←, Ctrl+→現在のタブの位置を左右に動かす
Ctrl+g選択中の文字列をGoogleで検索
最後のqmarkは、実際には私がよくアクセスするサイトが登録してある。この設定は"t"にURLが登録されており、"got"とタイプするとそのサイトが開く。qmarkはaからzまで26個登録できる(はず)。

Dorando keyconfig
Dorando keyconfigはThunderbirdのキーバインドをカスタマイズする拡張。
デフォルトだと全然Vimライクなバインドではないので、設定をいじる必要がある。
Thunderbirdのプロファイルフォルダにあるpref.jsを開くと、
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig
で始まる行があり、ここをいじっていく。
現在の私の設定は以下のようになっている。
Mutattorの代わりにDorando keyconfigを使う - 有馬総一郎のブログをかなり参考にさせていただいた(というか、現時点ではほとんどそのまんま)。

user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.key_delete", "][D][");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.key_forward", "][F][");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.key_markAllRead", "shift][T][");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.key_markJunk", "shift][!][");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.key_markNotJunk", "!][][");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.key_newMessage2", "][C][");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.key_nextMsg", "][J][");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.key_nextUnreadMsg", "shift][J][");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.key_openMessage", "][O][");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.key_previousMsg", "][K][");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.key_previousUnreadMsg", "shift][K][");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.key_replyall", "][R][");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.xxx_key1_前のフォルダ", "control][P][][gFolderTreeView.selection.timedSelect(gFolderTreeView.selection.currentIndex - 1, 500);][chrome://messenger/content/messenger.xul");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.xxx_key1_次のフォルダ", "control][N][][gFolderTreeView.selection.timedSelect(gFolderTreeView.selection.currentIndex + 1, 500);][chrome://messenger/content/messenger.xul");
user_pref("extensions.dorandoKeyConfig.main.xxx_key1_送信済みのメール", "alt][S][][let folder = GetDefaultAccountRootFolder().getFolderWithFlags(Ci.nsMsgFolderFlags.SentMail);\ngFolderTreeView.selectFolder(folder, true);\n][chrome://messenger/content/messenger.xul");
一部解説。
j, k次のメール、前のメール(上下移動)
Shift+j, Shift+k次の未読メール、前の未読メール
oメールを(タブで)開く
dメール削除
f転送
r全員返信
Shift+tフォルダを既読にする
c新規メール
Ctrl+n, Ctrl+p次のフォルダ、前のフォルダ
Alt+s送信済みトレイに移動

上記の設定には含まれていない(デフォルト設定)が、mでメールを未読に戻せる。
JavaScriptでコードを書いて色々できるようなので、時間が取れたら色々試していきたい。

Quick Folder Move
Quick Folder Moveはメールを別フォルダに移動したりコピーするためのThunderbird拡張で、移動先フォルダをインクリメンタルサーチできるのが特徴。
muttatorの"s"の代用。私のThunderbirdはかなり細かくフォルダ分けされているので、これがないと生きていけないと思う。
Shift+mメールの移動
Shift+yメールのコピー
Shift+g指定フォルダにジャンプ

今回は以上です。

2017年10月23日月曜日

情報処理安全確保支援士の集合講習に参加した

およそ1年ぶりのブログ更新となってしまった。
4月から東京に戻ってきていたりとか、色々環境が変わっている。
 その1つに、昨年秋から登録受付が始まり、2017年4月から始まった新しい士業である「情報処理安全確保支援士(通称:登録セキスペ)」に登録したことが挙げられる。
この資格は、維持するために所定の講習(毎年のオンライン講習と、3年に一度の集合講習)を受講する必要があり、その集合講習に行って来たので、簡単に感想を述べておく。
(講習の具体的な内容をこういうところに書き記すのは、登録セキスペの倫理原則の1つ「守秘義務の原則」に反するが、講習の流れとその感想程度であれば抵触しないとの考えに基いている。もし問題あるようであればご指摘いただけると幸いである。)

講習の構成
大きく分けて
・ちょっとした確認テスト
・ちょっとした講義
・グループワーク
の3つの要素から成り立っている。そのうちテストと講義が占める時間は講習の1/3程度であり、それ以外はグループワークの時間である。
グループワークは、与えられたテーマに対して、数名のグループにて協議を行い、結果を発表するという、よくあるやつ。

感想
あまり細かく感想を書くのもアレなので、率直な感想を1点だけ。
グループワーク自体は、他人(他社のエンジニア、かつ試験に合格している優秀な方々)の意見に触れる貴重な機会であり、色々な刺激も受けて楽しかったし、それ自体を否定するつもりはない。
ただ、講習の大半がグループワークなのに、その参加費が8万円というのは、正直高すぎるんではないかなあ。これだったら、有志で勉強会的なのを開いてグループワークしたほうが安上がりなのでは…。
「8万円の参加費に値する、新しい情報や知識のインプット」を期待して挑むと、その期待と実際の講習内容のギャップにがっかりすること請け合い。

まあ、「高いなあ」と言いたいだけです。失礼しました。

2016年11月1日火曜日

Office 365 Skype for Business Online のユーザー設定をPowerShellで変更する

Skype for Business Onlineのユーザー設定には、
  • 音声とビデオを使わわせるかどうか(「なし」にするとIMしか使えなくなる)
  • 外部ユーザー(社外のSfBユーザーやSkypeユーザー)との通話を許可するか
等の項目がある。
管理センター(GUI)ではこの辺りの設定を簡単に変更できるのだけど、PowerShellで変更しようと思ったら一筋縄では行かなかった。ググってみたり、Technet内を検索してみたりしても、きちんと纏まった情報を掲載しているWebサイトがなさそうなのである。
というわけで、このブログで纏めてみることにした。
(今回の内容はMicrosoftさんに問い合わせて回答してもらった内容をベースにしているので、そのまま転載することは避けます。…別にプロプライエタリな内容ではないと思いますが、一応。)
「全般」
Fig.1 「全般」の設定項目
音声とビデオの設定を変更するには、Grant-CsConferencingPolicy というコマンドを利用する。
※このコマンドはググれば簡単に出て来るが、このコマンドの引数として与えるポリシー名の情報がなかなか出てこない。
コマンド例:
Grant-CsConferencingPolicy -Identity <username@domainname> -PolicyName <PolicyName>
PolicyNameに与える引数(ポリシー名)は以下の通り。
どのポリシーを適用するとどういう設定になるのかは、各自お試しあれ。
BposSVoipDisabled
BposSAllModalityNoVideo
BposSAllModalityMinVideoBW
BposSAllModality
BposSVoipDisabledNoRec
BposSAllModalityNoRecNoVideo
BposSAllModalityNoRecMinVideoBW
BposSAllModalityNoRec
BposSIMPOnlyNoRec
BposSDataProtectionNoVideo
BposSDataProtectionMinVideoBW
BposSDataProtection
BposSIMPOnly
BposSAllModalityNoFTNoVideo
BposSAllModalityNoFTMinVideoBW
BposSAllModalityNoFT

「外部通信」
Fig.2 「外部通信」の設定項目
外部通信の許可設定を変更するには、Grant-CsExternalAccessPolicyコマンドを使う。
コマンド例:
Grant-CsExternalAccessPolicy -Identity <username@domainname> -PolicyName <PolicyName>
PolicyNameに与える引数(ポリシー名)は以下の通り。
NoFederationAndPIC
FederationOnly
FederationAndPICDefault
コマンドによる設定確認
以下のような感じで確認できる。
Get-CsOnlineUser -Identity username@domainname | ft UserPrincipalName,ConferencingPolicy,ExternalAccessPolicy
UserPrincipalName   ConferencingPolicy ExternalAccessPolicy
-----------------   ------------------ --------------------
username@domainname BposSIMPOnly       FederationAndPICDefault

2016年7月12日火曜日

PMI日本フォーラム2016 参戦レポート

今年も行ってきました。PMI日本フォーラム。
受講したセッションの所感を簡単にまとめておく。
(全セッション書くのではなく、印象に残った・気付きのあったセッションのみ)
2日目のエントランスの様子。1日目は雨だったので写真なし。

1日目1セッション目
「デジタル時代は破壊とデザイン」
情報サービス産業協会会長 横塚 裕志氏

「デジタルビジネス時代」が到来し、旧来のビジネスに影響が出始めている。
そんな中でビジネスパーソンは何を考えなければならないか? という話。

これからは、モノの性能・品質を上げるよりも、顧客に「価値」を提供する時代。そんな世の中で、客は何に価値を感じるか? というお題に対して、以下の3つが紹介された。
  1. コスト
    例えば、フリー戦略。電力をタダにする、など。
    例えば、使用量に基づく価格設定。自動車を土日しか使わない顧客には、自動車を通常の7分の2の価格で提供する、など。
  2. Customer Experience.
    使っていて心地よい、楽しい、便利、など。
    例えば…
    ・Uberは、呼ぶ車の車種を選べる。
    ・3Dプリンターを使って、椅子をパーソナライズする。
    ・教育のデジタル化。
     ただし、教科書をデジタル化するとかプログラミング教育をするとかそういう話ではなく、PCやタブレットを使うことによって教育をパーソナライズするという話。
  3. プラットフォームの価値
    ヤフオク、FinTech、AirBnBなど。
で、これらの価値を生み出すためには、「デザイン」が大切なのだと講演者は説く。
ここでいうデザインとは、
  • ビジネスをどうデザインするか
  • プロジェクトの進め方をどうデザインするか
であり、バリューチェーン、ビジネスプロセス、客側のプロセスなどをデザインし直すこと。
製品やサービスの問題点を見つけて改善する、という時代は終わり、顧客に価値を提供する方法をデザインすることが必要。
旧来のSWOT分析などをしても、顧客が「いいね」と言ってくれなければ意味が無いのだ。

そのためには、最近話題の「デザインシンキング」が必須であるという。
例えば洗濯機。洗濯機という道具を「製品」観点で改善してもダメで、洗濯している人を観察して、ユーザーは本当は何に困っているのかを見つけ、その解決策を考える。こういう発想に転換しなければならない、と。

また、日本企業の事業計画の在り方にも踏み込む。
一般的な日本企業は、年間予算計画によって1年間の行動が縛られており、これでは変化の激しい時代に対応できないという。
これは、結構な数の企業が気づいているはず。今やビジネスにはスピード感が欠かせないのは皆が百も承知。しかしながら、旧来の手法を抜本的に変えるのはなかなか難しいと思う。(そうとばかり言ってられないのだが…)。

最後の締めでは、ワークライフバランス的な話も。
長時間労働をうさぎ跳びになぞらえ、「辛いだけで全く意味が無い」とバッサリ。
長時間労働から良い物は生まれない。楽しい物をデザインして、楽しく仕事しましょう、と。

デザインシンキングの具体的な方法論までには踏み込んでいなかったが、デザインシンキングが何なのかを知らなかった人には、よい気づきが得られる内容だったのではなかろうか。
かくいう私も、ぜんぜん実践してないのだけど…。「やってみようかな」という気にさせられるセッションだった。

1日目5セッション目
「宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV) 量産宇宙機のプロジェクトマネジメント」
三菱電機株式会社 鎌倉製作所 宇宙システム第一部 HTV量産プロジェクトマネージャ 桐谷 浩太郎氏

こうのとり(HTV)は、ISSに物資を輸送するための無人宇宙船である。これの量産プロジェクトの紹介。
9号機まで予定されていて、これまでに5号機までがミッションを終了している。6号機(HTV6)は今年度中に打ち上げ予定。

まずは、こうのとりの構造や、ISSとランデブーするための仕掛けの紹介。
ISSと同じ軌道を飛んでいると、スピードが同じになりいつまでも追いつけないので、ISSよりも内側の軌道を通り、追いついてから高度を上げてISSに接近する仕組みになっている。これを自律的にコントロールする機能を備えている、と。なるほど。

裏話。HTV4から搭載した表面電位センサー"ATOTIE-mini"は、太陽電池パネルの「跡地」という意味のネーミングだそうで。
HTV6に搭載されたKITEは、デブリ回収システムの実証実験装置。ローレンツ力を計測したりするのだそう。ローレンツ力を使ってデブリを大気圏に落とす仕組みらしい?

こうのとりのプロジェクトは、「量産」と「プロジェクト」の2面性を持っていること、また、プロジェクトとしても全体プロジェクトと各号機プロジェクトの二重構造を持っている、とのお話。

1日目7セッション目
「できるプロジェクト・マネジャーの“人間力“とは」
法人スポンサー・人材育成SG 宮島 賢悟氏、利根 章氏

PMCDFの紹介と、日本支部におけるPMCDF研究成果の発表。
PMCDFとは Project Management Competency Development Framework(プロジェクト・マネジャー・コンピテンシー開発体系)の略。
内容をここに詳しくは書かないが、PMCDFは未読だったのでぜひ読もうと思い、帰りの新幹線の中で早速ポチってしまった(PMIのサイトから通販で買える)。
PMには「熱い思い」が必要だ、というメッセージが印象的。実は、これはさらに「あついおもい」のあいうえお作文になっている。ここだけ引用させてもらう。
【あ】相手の話を傾聴し、人を見て説け!
【つ】強い意志と信念で、メンバーを動機付け、プロジェクトを牽引せよ!
【い】いいチーム作りと共に、段取りと仕切りを考えてマネジメントせよ!
【お】おおきな視野を持ち、問題の本質を捉えよ!
【も】もっとも適切な方法を選択せよ!
【い】一流なら、倫理的行動規範に従い、責務をまっとうせよ!

2日目1セッション目
「リコー環境事業開発センターの概要と環境ビジネス創出の取り組み」
株式会社リコー 理事 除村 健俊氏

講演内容はリコーが御殿場に作った環境事業開発センターの立ち上げ苦労話と施設紹介。

話の中で印象的だった箇所を書き残しておく。
講演者は、PMにとって大切なのは、プロジェクトの初期にどれだけコンセプトを作り上げられるか。また、いかに熱い思いをもったチームを作れるか、であるという。これは間違いない。PMをはじめとするリーダーが方向性を明確に示さないと、メンバーはどっちを向いて走ればよいか分からなくなるので。

また、企業において、機能別組織が完成しプロセスも完成すると、仕様書通りにモノを作ることに専念しがちで、組織間で責任の押し付け合いが始まるという。これは大企業のリコーの中の人らしいご意見。私の所属する会社もそうだし。
私の心に刺さったのは、次に続いた言葉。機能別組織を作るというのは効率を上げるということだが、効率を上げると人間の能力を下げてしまうという弊害も出る、という。「余る人」が出て、人を二極化することに繋がる、と(組織の中で生き残れる人、残れない人)。
これは全く同意。私の会社も、「作業の標準化」とか「効率化」とかよく言うんだけど、標準化された作業をこなすだけの日々になってしまうと人の成長は止まってしまう。また、そこに価値は生まれない。だって、うちの会社で標準化できるような作業は、他社も同じことできると思うんですよね。そこに差別化は生まれない。
何も標準化・効率化が悪いと言いたいわけではなくて、一度標準化したからといってそれで満足するな、というのが私の意見。標準化・効率化に成功したあとも、更なる効率化を考えたり、新しい物を考えたり、といったクリエイティブな活動を続ける必要がある。しかも、それをやるのが一部の人だけではダメで、組織全体で取り組むような形に持って行きたい。
それを実現するために、如何に組織を活性化するか? を考えなければならない。

2日目4セッション目
「あべのハルカス プロジェクト ~検討開始から完成まで、その先に目指すもの~」
近鉄不動産株式会社 アセット事業本部 ハルカス運営部 運営部長 中之坊 健介氏

ハルカスの計画から建築中のエピソード紹介。
どちらかというと計画段階の話が中心。

関西人らしく、話が脇道に逸れたタイミングで聴衆のウケをとっていた。
いくつか紹介。

  1. ハルカス建設の計画発表時の記者発表では、メディアも好意的に受け止めてくれたが、その2日後の定例記者会見では新聞各社から批判的な質問が殺到したのだそう。特に、先行して中之島に高いビルを立てた某新聞社(朝日のことですね)の記者からは、「阿倍野にこんな高いビル立てて、上から何が見えるんや」と質問された、と。それに対して近鉄の役員がキレて「お前んとこのビルこそ、何が見えるんや」と言い争いになった。
  2. 安倍首相が視察に訪れた時、橋下市長(当時)と松井府知事もついてきた。
    この話が面白かったのだけど、ブログに詳細を書いてしまうと問題ありそうなので割愛。
なお、現在、オフィスフロアのテナント入居率は95%なのだとか。中国企業に買われた某大手家電メーカーが入居をやめたにもかかわらず、この数字はすごい。

2日目5セッション目
「イノベーションを起こせる人と組織とは?」
慶應義塾大学大学院SDM教授 前野 隆司氏

前野教授の講演を聞くのは3回めくらいなので、詳細は省略。
「あなたの想い主導型イノベーション」というワードが印象的だった。
イノベーションには、アイデアだけでなく、それを実現に持っていくための気持ちが大切である。
まとめ
今回は「PM」というキーワードを忘れることにして、招待講演を中心に受講してみたが、これはこれで良い刺激になった気がする。
勢いでPMCDFをポチってしまったのは誤算(4,000円!)だが、じっくり読んで人材育成に活用させてもらいます。
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2016年5月31日火曜日